こんにちは。
アラフォー専業主婦のCoccaです。
今日は、自分の経験をもとに、働いていた女性が「専業主婦になりたい」と夫(パートナー)に伝えるタイミングときっかけについて書いてみたいと思います。
「専業主婦」に対する夫の価値観の確認
そもそも、なぜ今回このような記事を書こうと思ったのかというと…
先日、かつて仕事仲間だったA子さんから久しぶりに連絡があったのがきっかけでした。
教えてほしいことがあるとのことだったので、何か業務に関することかなと構えていたら、彼女の口から出てきたのは予想外の言葉だったのです。
それは…
「専業主婦になるとき、旦那さんにどう切り出しましたか?」
という質問。彼女は私と同世代のアラフォー女性で結婚して丸4年。
最近思うところがあって仕事をやめようかと悩んでいたらしく・・・
専業主婦になった私の意見を聞きたいと連絡をくれたそうなのです。
彼女の場合はキャリアもあり、責任のある立場にいる女性なので、「仕事をやめたい」というのはもしかしたら一時的な気持ちの揺らぎなのかもしれませんが、少なくても現状では本気で専業主婦になりたいと考えているみたいでした。
A子さんがそう考えるようになった経緯はここでは省略しますが、とにかく彼女がいま悩んでいるのが、夫にどうやって仕事をやめたいという気持ちを伝えようかということらしいのです。
「反対されるのではないか」と不安でなかなか打ち明けられないでいるんだとか。
A子さんの気持ち、すごくわかりました(泣)
私は1年ほど前に仕事をやめたのですが、夫に「専業主婦になろうと思うんだけど…」と初めて打ち明けたときは、正直とても緊張しました。
元々うちの夫は、「仕事をしたいならすればいいし、したくないなら別のことをすればいい」というスタンスの人だったので、本来ならこちらの気持ちを伝えやすいタイプの男性のはずなのですが、それでも躊躇してしまい、直接相談するまでには1ヵ月ほど時間がかかったと記憶しています。
A子さんの場合は、どうやらご主人が、「できれば妻には定年まで働いてほしい」と考えている男性のようで、彼女が仕事をやめたがっているなんて想像もしていないらしく、なおさら「専業主婦になりたい」と言い出せずにいるようなのです。
今回A子さんの話を聞いて、もしかしたら彼女と同じようなことで悩んでいる女性が他にもいるかもしれないと思い、このテーマを取り上げました。
専業主婦になるタイミング
専業主婦になるタイミングは人によって様々だと思いますが、具体的な例をいくつかあげてみると…
①「結婚してすぐに仕事をやめる」パターン
いまの時代だと少数派かもしれませんが、いわゆる寿退社です。
このケースは夫側が、「奥さんには家庭を守ってほしい」と望んでいることも多いので、妻側が仕事に対して未練がない場合は、わりとスムーズに話が進んでいく印象があります。
②「子どもを授かったタイミングで仕事をやめる」パターン
専業主婦が減少傾向にあるといわれていますが、「育児に専念するため」に退職を決意する女性はまだまだ多いですよね。
私のまわりにも、「仕事は好きだけど、子どもが小学校に入学するまではできれば仕事をひかえたい」と希望している女性は結構たくさんいます。
一方で、本当は引き続き働きたかったけど、職場が産休・育休のとりづらい環境だったために泣く泣く諦めた女性や、妊娠・出産の過程で予想外に体調を崩してしまったなど、自分の意思には反してやめるざるを得なかった方々も…
このあたりのバランスは、今後も女性を深く悩ませる問題になりそうです。
③「何かしらのアクシデントが起きて仕事をやめることになった」パターン
これは、「夫の転勤が決まり、ついていくことになった」「自分が勤めていた会社が倒産してしまった(あるいはリストラされてしまった)」「自分自身が病気になってしまった」など、思いがけず仕事を続けられなくなってしまったケースです。
この場合は、状況が落ち着くまでは専業主婦にとどまり、その後再就職の準備を始める女性も多いので、「期間限定の専業主婦」にあたるかもしれません。
④「親の介護が始まった」パターン
ある程度年齢を重ねると、避けては通れないのが「親の介護問題」です。
もちろんいつまでも元気でいてくれたらそれに越したことはないのですが、悲しいかなそう都合よくもいきませんよね(涙)
自分の両親、あるいは夫の両親に介護が必要になったとき、仕事をやめるという選択をする女性も実際にいらっしゃいます。
いまは福祉の力に頼ることもできますが、親の世話は自分でしたいと考えている人はまだまだ少なくありません。
他にもパターンはあると思いますが、まずは上記の4つをあげてみました。
①~④に共通していることは、自分の意思があろうがなかろうが、仕事をやめる具体的なきっかけが起きて、専業主婦になっているということです。
つまり、「どうして仕事をやめるの?」と聞かれたときに、「〇〇〇だからやめるの」と、はっきりとした理由が〇〇〇の部分に入るケース。
逆にいうと、こういうはっきりとしたきっかけがないと、なかなか専業主婦になるタイミングってつかみづらいところがありますよね。
実際、私も1年前に専業主婦になったときは、①~④のどのケースにもあてはまっていませんでした。
専業主婦になった理由を強いてあげるなら、「忙しすぎる毎日に流されてきてしまったので、この辺で一度立ち止まって将来のことを真剣に考えたいから仕事をやめる」というもの。
こうして言葉にしてみると、じつに抽象的であやふやな感じになってしまいます。
ですが、特別なきっかけはないけれど、専業主婦になりたいと思っている女性は意外と多いように思います。
そしてこういう女性にこそ、専業主婦になりたいと夫(パートナー)に伝えるときには、ためらいが出てしまいがち。
専業主婦になるための方法
そこで今回は、「専業主婦になりたい」と夫(パートナー)に切り出すときに大切なことを、実際に私が夫に伝えたときのことをふまえてまとめてみたいと思います。
①専業主婦になりたい理由をきちんと伝える
まずは、どうしてそういう考えになったのか、夫にきちんと伝えることをおすすめします。
「〇〇〇だから専業主婦になりたい」という言い方で、理由を明確に提示するのです。
私の場合は、「将来のことを真剣に考えたいから一度仕事をやめようと思うんだけど…専業主婦になってもいいかな?」というふうに切り出しました。
【具体的な例】
- 「仕事の人間関係に疲れてしまったから一度仕事をやめて専業主婦になりたい」
- 「新しいことを始めたいから専業主婦になって準備したい」
- 「仕事をやめて主婦業をきちんとやりたいから専業主婦になりたい」 など
②専業主婦の期間を決めておく
つぎに、「専業主婦になりたい」とただ伝えるよりも、「〇年間、専業主婦をやりたい」と具体的な年数(月数)をあげて提案することをおすすめします。
妻が専業主婦になるのは夫にとって、経済的にも精神的にも負担になってしまう可能性があるため、「一生専業主婦!?」とプレッシャーをかけてしまうのではなく、ある程度の期間を決めてから提案したほうが、夫も受け入れやすいはず。
私の場合は、「まずは2年間、専業主婦をさせてほしい」と伝えました。
③専業主婦になったらやってみたいと思っていることを伝える
夫の立場からしたら、「専業主婦になって何をするの?」と思ってしまう男性もいるかもしれません。
とくにうちのように、子どもがいなかったり、親の介護も必要なかったり、健康体だったりすると、なおさらそういう疑問を持たれやすくなります。
私の場合は、「復職、就職、起業、すべてのことを視野に入れて将来のことを考えたい。そのために必要な勉強をしたい」と伝えました。
…その言葉に嘘はありませんが、実際はもう少しゆるい気持ちもあったかもしれません(笑)
【具体的な例】
- 「〇〇〇の勉強をはじめたい」
- 「精神的に疲れてしまったのでまずは休んで体調を万全にしたい」
- 「資格を取るために学校に通いたい」 など※夫が経済的なことを心配している場合は、学費などの工面は自分でできるように、ある程度の貯金(自分用)を貯めてからのほうが安心かもしれません。
④妻が専業主婦になったことで得られる夫側のメリットを伝える
妻の希望を通すときは、夫側にもメリットがあったほうが受け入れてもらえる可能性が高くなります。
うちの場合は、夫が激務なこともあり、「家事はすべて私がやる」ということで夫は喜んでくれています。
ですが、男性の中には「家事が得意」な人がいて、そういう男性からしてみたら、「専業主婦になって家事をします」という提案だけでは、納得してくれないこともあるかもしれません。
そういうときは、「あなた(夫)も〇〇〇していいよ」と夫のやりたいことや趣味などに対して寛容になると話がうまくまとまりやすくなります。
また、生活費を折半しているご家庭の場合、妻に十分な貯金があるのなら、「専業主婦になったあとも、これまでどおり生活費は折半する」と伝えれば、たいていの夫は了承してくれるはず(これはなかなかむずかしいことだとは思いますが…)。
妻が専業主婦になることで、夫はどこに不安を感じているのか、あるいはどこに不満を持っているのかをきちんと把握して、お互いに譲歩しながら話し合いを続ければ、いい結果につながりやすくなると思います。
まとめ
夫が「専業主婦」に対して肯定的か否定的かによって話の進み方はまったくちがってくると思いますが、夫も妻も満足できる結果を出すためには、自分の希望だけではなく相手の望みも最大限に考慮することが重要になってくる気がします。
私自身はいつまで専業主婦を続けるのかまだわかりませんが、せっかくの機会なのでこの生活を楽しみつつ、将来のことを考えていければいいなと思っています。