こんにちは。
アラフォー専業主婦のCoccaです。
私は間取り図がすごく好きで、空き時間さえあれば不動産サイトの物件などをチェックしているのですが(暇人)、今日はそんな私が、いま住んでいるマンションのことを例に、「わが家の間取り」と「住宅購入で後悔しないためにするべきこと」について書いてみたいと思います。
夫婦ふたり暮らしの間取り
わが家は夫と私のふたり暮らしです。
間取りはよくある「田の字型タイプ」の3LDK。
いま住んでいるマンションは分譲なのですが、マンションを購入する際に、間取りを「3LDK」にするか「2LDK」にするか、自分たちで設計を選択することができるプランでした(※どちらを選んでも同価格)。
つまり、「3LDKにして個室を増やす」か「2LDKにしてリビングを広くする」か、希望に合わせて自由に選ぶことができたのです。
必要な個室の数は、家族構成によって大きく変わってきますよね。
たとえばお子さんがふたり以上いるご家庭は、2LDKよりも3LDKを選ぶ世帯が多いと思いますし、逆に夫婦ふたり暮らしの場合は、3LDKよりも2LDKを選ぶ世帯が多いかもしれません。
「ふたり暮らし」にもかかわらず、わが家が3LDKを選んだのにはある理由がありました。
それはマンションを購入した当時、私がまだ仕事をしていたからです。
フリーランスとして働いていたので、自宅で作業をすることも多く、自分の部屋がないと物理的に仕事に影響が出てしまう可能性がありました。
それに加えて、うちの場合は夫も私もマスコミの世界に身を置いていたので、毎日が不規則な生活の連続。深夜2時から会議がスタートなんていうこともザラにありました(泣)
なので、お互いが自分の部屋を持っておかないと、睡眠時間さえうまくとれないという、まるでゆとりのない暮らしだったのです。
こうした理由からわが家の個室の振り分けは、
①夫の寝室
②夫の仕事部屋
③私の部屋(寝室 兼 仕事部屋)
というかたちに自然と落ち着きました。
※広さの縮尺はめちゃくちゃですが、各部屋の配置はこんな感じです
ですが、いま振り返ってみると、たとえ当時私が仕事をしていなかったとしても、うちは3LDKの間取りを選んでいたような気がします。
なぜなら私たち夫婦は、お互いに、「ひとりの時間がないとツライ」と感じてしまうタイプだからです。リビングで夫と楽しくおしゃべりをしている時間も大切ですが、夜中に自分の部屋に戻ってひとりでボーっとする時間も同じぐらい大切なのです。
というわけで、私が専業主婦になったいまも、各部屋の使い方は仕事をしていた当時と基本的には変わらないまま、寝室も夫婦別々のまま暮らしています。
ちなみにこのブログは自分の部屋のデスクで書いています。
住宅購入を後悔しないために必要なこと
マンションを購入することになったとき、夫と私は、「こんな家に住みたいな」という希望をお互いに出し合って、じっくりと話し合いました。
賃貸・分譲マンション・戸建問わず、「どんな家に住みたいか」と考えたときに、「これだけは絶対にゆずれない」というポイントは人それぞれあると思います。
たとえば…
- 絶対に新築がいい!
- 絶対に駅近がいい!
- 絶対に陽当たりのいいところ!
- 絶対に庭付きがいい!
- 絶対に最上階がいい!
- 絶対にキッチンが広いところ!
- 絶対に緑の多いところ!
- 絶対に実家のそばがいい!
など、住む場所を選ぶ基準はその人の価値観がはっきりと出るところでもありますよね。
私の知人の中には、
- 恋人の家から徒歩圏内のところがいい!(28歳女性)
- 大型犬を飼えるところがいい!(37歳女性)
- オートロックが2か所以上あるところがいい!(48歳女性)
というのを第一条件にあげる人たちが実際にいます。
「恋人の家から徒歩圏内のところがいい!」
彼女の場合は、過去に彼氏が自宅に別の女性を連れ込んで浮気をしていた経験があり、相当なトラウマになっているため、近所に住んでいないと不安になってしまうんだとか。
「大型犬と一緒に住めるところがいい!」
彼女の場合は、子どもの頃から「大型犬」と一緒に暮らすことを夢見ていて、ようやくゴールデンレトリバーを迎えることができたので、その子との生活が何よりも大切なんだとか。
「オートロックが2か所以上あるマンションがいい!」
彼女の場合は、数年前に空き巣に入られたことがあったので、とにかくセキュリティー重視。空き巣に入られたマンションもオートロックだったため、エントランスにオートロックがひとつあるだけでは信用できないんだとか。
トラウマがあったり、夢があったり。まさに、生きてきた上で身につけた価値観が条件の中に見事に写し出されているなと思いました。
そういった意味でいうと、わが家の場合は、夫婦ともに、「自分の個室が欲しい!」という価値観がうまく合ったので、マンションの条件面での話し合いはおおむねスムーズに進めることができたように思います。
ちなみにマンションを購入するときに、うちの夫が「これだけはゆずれない」と強く主張してきたポイントは以下の3点でした。
①自分の個室が欲しい
これは上記で説明したとおりです。
②駅から近い物件がいい
夫がまだ若手だった独身時代、家賃を節約するために駅から遠いマンションに住んだことがあったそうなのです。
ですが、仕事で多忙な日々を送っていたため、駅から自宅まで歩くのが億劫になり、毎日タクシーを利用するようになってしまったそうで…
結果、毎月のタクシー代が大変なことに!
当時住んでいたマンションの家賃にそのタクシー代を上乗せすれば、駅近物件も余裕で借りられていたことから、「安物買いの銭失い」的なことをしてしまい、深く後悔したんだとか。
それ以降、住む場所は必ず駅に近い物件を選ぶようにしてきたそうなのです。
③高層階ではないこと、かといって1階でもないこと
これは夫が高所恐怖症&ゴキ〇リが極度に苦手なためです(笑)
この「絶対にゆずれない条件」をきちんとおさえておくことこそ、住宅購入の際に後悔しないポイントになるのではないでしょうか。
住宅を購入するときって、決めなければいけないことが本当に多いので、細々したことを決めているうちに自分が求めていることがこんがらがってわからなくなってしまうこともあると思うのです。
私自身、冷静に考えたらすぐに答えが出そうなことにさえ迷ったりしてました(泣)
そんなときこそ、「絶対にゆずれない条件」を思い起こし、一緒に暮らす家族と価値観のすり合わせを行なうことをおすすめします。
これは余談になりますが、私の友人夫婦がマンションを購入したときに、
妻「子どもたちの個室の居心地がよすぎると、部屋にこもりがちになってしまわないか心配。家族みんながリビングに集まるような家族でいたいので、子ども部屋は狭いほうがいい」
夫「子どもたちの個室の居心地がよすぎると、将来彼らの自立が遅くなりそうで心配。精神的にも経済的にもひとりで立てる子に育ち、1日でも早く家を出てほしいので、子ども部屋は狭いほうがいい」
という話になったそうです。
夫婦の価値観は微妙にズレているのに、最終的な意見はしっかりと合っているのが可笑しいですよね。
まとめ
住宅を購入するのは人生の一大イベント。後悔はしたくありません。
自宅は長い時間を過ごす大切な場所なだけにできれば快適に過ごしたいものです。
「快適さ」を求めているのには変わりないのに、その「快適さ」が人によってちがってくるのが、おもしろいところでもあり、大変なところでもあり…
「家探し中」にケンカをしてしまう夫婦やカップルが山ほどいるのもよくわかります。
わが家の場合は、たまたま「夫婦がそれぞれの個室を持つ」ことで意見が一致し、平和に暮らしていますが、うちとは反対に、「家族みんながいつも同じ空間にいる」ことで意見が一致して幸せに暮らしているご家族もたくさんいると思います。もっといえば、同じ家に住んでいなくたって仲良くやっている家族もいることでしょう。
価値観や人生は千差万別。
自分にとっての「ゆずれないもの」がはっきりしていると、住宅選びだけに限らず、人生の選択もシンプルで心地よいものになるのかもしれません。
自分にとって快適な暮らし方がどんなものなのか、これからも探っていきたいと思います。